会社の資金繰りを管理するために売上を予測することは大切で、予測に基づき早めに金策を立てることで資金繰りの悪化を防ぐことができます。
また資金繰り表にもいくつか種類があり、会社の経営状況に合わせて作成することも重要です。
ここでは売上予測をする際の注意点や資金繰り表の種類についてご紹介します。
売上予測をする際の注意点について
売上を予測する際には過去3期分ほどの資金繰り表を元に算出する場合が多いとされていますが、あくまで予測ですので実績との差異が生じます。
このときに差異が生じた理由を検証し原因を分析することで次月以降の予測に反映させます。
売上の予測→差異の検証→検証結果のもとで再度予測といった流れを繰り返し行うことで予測値と実績との差異を少なくすることにつながります。
また資金繰り表の数値のみを参考にするのではなく実際に営業を行っている関係部署からもヒアリングを行うことや、商品や取引先を細分化することも資金繰り表の精度を上げるために必要です。
資金繰り表の種類について
一般的に広く知られているのが1ヶ月毎に管理する月次資金繰り表ですが、その他にも日繰り表やキャッシュフロー計算書をベースにした資金繰り表があります。
資金繰りが厳しい企業の場合は月毎に管理していたのでは間に合いませんので毎日管理していく必要があり、その際に日繰り表を活用します。
日繰り表は毎日の入出金や残高が一目でわかるためお金の流れを把握しやすく、月末の現預金残高が月商よりも少ない場合は資金繰り表と合わせて作成した方が良いでしょう。
キャッシュフロー計算書とは現金の増減を営業・投資・財務活動に分けて表したもので、これを元に月別の実績値や予定値を入力した資金繰り表もあり入出金を把握するだけでなく資金繰りの問題点を見つけやすいメリットがあります。
このように企業の経営状況に合わせた資金繰り表を活用し精度の高い売上予測をすることで、資金繰りを悪化させないようにしましょう。