手形割引業者というのはたくさんありますが、この手形割引業者は安いからといってそれだけで選んではなりません。
安いだけで悪徳手形割引業者もいます。
悪質な手形割引業者
そもそも、この手形割引業者の費用というのは、リスク量、割引業者のコストに資金調達コストといったもので決められています。
激安の手形割引業者は、こういったコストの中から、様々なものをカットしているわけです。
まずリスク量を少なくしている場合には、基本的にリスクの高い手形割引は引き受けることはありません。
割引業者のコストをカットする場合には、調査自体が適当です。
丁寧に調査をしません。
もちろん中小零細企業が振出した手形に関しては一切対象にしません。
資金調達コストをカットしている業者の場合、なにか問題が起きた時などにスピーディーに対応をしてもらうことができません。
またアフターフォローもありません。
悪質な割引業者というのは、割引料が安い、ということだけで集客をしますのでたくさんの取引をしなければなりません。
そのため、量をこなす必要があり、リスクやコストを減少させるので一件あたりの案件に対してのサービス力が低下します。
さらに質の低い仕事をしていることで利用者は増えませんので再び量を確保するために安いことだけを売りにして集客をします。
その結果、収益が悪化してしまい、仕入先である金融機関からの信用は地に落ちるのです。
割引業者における損益分岐点というのはその業者によって異なるのですが、振出人の調査がずさんであり、評点しか考慮していない業者というのはやはりおすすめできません。
安すぎない業者は良い業者?
また、著しく安い料金を提示していない業者は良い業者なのかといえばそうだとも言い切れません。
やはり依頼主のニーズに臨機応変に対応することができる業者こそ理想的な業者だといえるのではないでしょうか。
手形割引業者を選ぶ時には、以上のようなことに注意して選んでみてはどうでしょうか。