手形とは何なの?
「手形と聞くと、あまり良いイメージを持っていない方もいるかと思います。
というのも、手形とは「記載された支払期日に額面の金額を支払うことを約束するもの」なので、要は借金の一種のようなものなのですね。
だから、手形を持っていたら負債を抱えているのと同じことになるので、企業であっても個人であっても、手形を持っていない方が良いと言えるでしょう。
一般的に日本国内で行われている古今東西の取引は、「約束手形」で行われています。
その名の通り、「期日が来たらお支払いします」という意思表示が込められているのですね。
手形の効果的な使い方
では、どういった時に手形を使えば良いのでしょうか?
個人だとあまり馴染みがない手形だと思いますが、キャッシングやローンを想像すると分かりやすいかもしれません。
例えば、家を購入する際に現金で一括払いができる家庭は少ないですよね。
基本的には何年もかけてローンを組み、「将来的に返済すること」を約束して、取引が成立する場合が多数だと思います。
手形もこれと同じで、「取引したいけど、今すぐには資金を準備することができない場合」に利用すると効果的です。
特に企業間であれば、約束手形を使って期日が来たら支払いを約束するパターンは多いと思います。
手形と小切手
手形と似ている性質を持っているのが小切手です。
小切手も、現金の代わりとして資産とみなされますが、決定的な違いがあります。
それが、小切手はすぐに現金化ができるけど、手形は期日が来ないと現金化ができない点です。
でも持っているのが手形であっても今すぐに現金が欲しい、という場合も多々あるでしょう。
そういった場合は、手形割引と言って、銀行などの金融機関に手形を買い取ってもらい、支払期日までの利息を引いた分を、現金として受け取ることができます。
つまり、額面金額よりは金額が少なくなってしまいますが、今すぐに現金が欲しいといった場合には効果的な方法です。