小切手と手形の性質
どちらも同じようなものだと思っている方も多いですが、実は同じようで違う性質を持っていることはご存知でしょうか?
現金の代わりとなる小切手と手形ですが、全く同じと思っていたら痛い目を見ることになることもなきにしもあらずです。
小切手も手形も、個人ではなかなか使うことがないかもしれませんが、利用する時は両者の性質をきちんと理解しておくようにしましょう。
そうすることで、取引もスムーズに、トラブルなく行うことができるでしょう。
小切手とは?
小切手はなんとなく親しみがある方も多いと思うし、実際使った事がある方も多いのではないでしょうか?
小切手とは、一枚の紙を現金と見立てて取引をする際に利用するものです。
多額の現金を移動させたり支払ったりするのには大きなリスクが伴います。
例えば、運搬をしている最中に盗難や事故に遭ってしまったり、勘定ミスで支払い金額が足りないなんていうこともあるかもしれませんね。
しかし、小切手を使えば紙一枚で現金と見立てることができるので、そういったリスクを回避することができます。
小切手を現金に交換する際にも本人確認など確実に交換できるシステムとなっているので、安心ですよね。
手形とは?
では手形とは小切手と何が違うのでしょうか?
紙一枚で現金化できるという点は小切手と全く同じ性質です。
しかし、問題なのが「支払い期日」です。
小切手はいつでも好きな時に現金化できるのに対して、手形は支払い期日が来ないと現金に換えることができないのです。
特に、企業同士の取引の際には十分にこの点に注意すべきでしょう。
ベンチャー企業などは資金繰りが十分にできない事が問題となることが多いのですが、手形で得られる資金をアテにしていることもあるでしょう。
しかし、欲しいと思った時に現金化することができないので、不便を強いられることが多いのです。
その代わり、額面金額100%を受け取ることはできませんが、「手形割引」を使えば、すぐに現金を手にすることができますよ。