現金と手形の違い
一般人であれば、基本的に現金で取引や契約をすることが多いと思います。
例えば、スーパーの買い物ひとつであっても、現金と物のやり取りですよね。
物を買う代わりに現金を支払う、これってごく当たり前の行動だと思います。
しかし、こちらで紹介するのは現金ではなく、手形についてです。
現金はイメージしやすいけど、手形はイメージしにくい、親しみにくい、という方も多いと思うので、手形と現金の違いについて説明したいと思います。
現金はそのまま今すぐに受け取れるのですが、手形は期日が来ないと現金として受け取ることができません。
つまり、今すぐにお金が欲しいと思っても、期日まではそれが叶わないのです。
これだけ聞くと、手形よりも現金の方が断然お得だと思う方も多いのではないでしょうか?
しかし、実は一概にも現金の方が良いとは即答できないのが事実です。
その理由を次に紹介していきたいと思います。
なぜ手形の方がお得なのか?
上で挙げた通り、普通に考えたら断然現金の方がお得と思われますが、手形での受け取りの方がお得となるケースもあるのです。
例えば、現金は即日で受け取ることができる反面、先方からしてもリスクがあります。
というのも、「すぐに必要な分の現金を用意するのが難しい」といった資金繰りの問題があるからです。
しかし、手形であれば、支払い期日に現金化となるので、現金を用意する猶予期間があるということになりますね。
その期間までに現金を用意すれば良いので、支払いを後回しにできるというメリットがあります。
なので、企業からしたら「現金で支払ってやってるんだから」という思いから、「割引して」と言われる可能性も無きにしもあらずなのです。
「現金決済をする代わりに5%の割引をしてほしい」と相談されたらどうしますか?
5%割引するということは、5%分損をするということなので、即答する前に、現金決済か手形か、今一度考えてみてくださいね。