手形はどうすれば支払い期日までに現金化できる?
基本的な手形の性質としては、「支払い期日が来たら現金を受け取れる」というものがあります。?
企業同士で取引があった場合に、約束手形を使って「支払い期日が来たら支払う旨」を約束する際に使用するのが約束手形ですね。
?しかし、期日までに諸事情があり、現金が必要になることもあるでしょう。
会社を経営していると、どういったところで急に現金が必要になるか、定かではありません。
そういった時に他社と取引していた約束手形を宛てにしていたら・・・今すぐに現金化できないので、困りますよね。?
しかし、手形のもう一つの性質として、「支払い期日前に現金化することが可能」というものがあります。?
その際には、金融機関や手形割引業者によって買取を依頼し、現金を手に入れることができるのですが、両者どういった違いがあるのでしょうか?
銀行に依頼した場合
手形割引を利用できるのは、銀行などの金融機関、もしくは手形割引業者に買取を依頼することが第一です。?
まずは、銀行で依頼した場合を見てみましょう。
必ずしも銀行で手形割引ができるか?というとそういう訳ではないようです。?
依頼人の信用状況により判断されることがあるので、決算書や納税証明などが必要になることがあります。?
しかし、可能となった場合に割引レートは一律なので、額面金額から引かれる利息分は少なくて済みます。
手形割引業者に依頼した場合
では一方で、手形割引業者に依頼した場合はどうでしょうか??
銀行では依頼人の信用状況で取引の可否が決まりますが、こちらでは手形の信用状況により判断されます。
なので、依頼人の信用状況は不問である場合が多いです。?
銀行との大きな違いであるのが、割引レートですが、手形の銘柄別にレートが大きく変動します。?
基本的に年率4.0%~のところが多いですね。
どちらもメリット、デメリットがありますが、手形割引業者の場合は、消費者金融と同じで全ての業者が優良である訳ではないので、十分に注意しましょう。