会社を経営していると緊急で資金が必要になることがあり、特に月末に多くみられます。
そういった緊急な場合の資金繰りには大きく分けて銀行からの融資とノンバンクローンがありますが、ここではそれぞれについての内容や注意点についてご紹介します。
緊急時の銀行からの融資について
銀行からの融資は通常であれば手続きや審査に時間が必要ですので一般的に1ヶ月程度かかるとされていますが、即日融資可能な方法もあります。
当座貸越や口座貸越であれば事前に借り入れ可能な金額枠を作成しておくことで、必要なときに枠の範囲内であればすぐに融資してもらえますので、緊急時にはとても便利な方法です。
ただ枠の期限は決まっていることや事前の審査には時間がかかること、原則として元金は一括返済することなどの注意は必要です。
預金担保貸付や総合口座貸付は会社自体にお金がなくても社長や役員などの名義で預金がある場合はそれを担保に融資を受けることができ、審査は必要ですが比較的短期間ですみます。
また地方自治体によっては審査時間がかからず手続きも簡易的で必要書類も少ない制度資金もあり、早く融資を受けることができます。
ノンバンクローンについて
ノンバンクローンとは銀行ではない企業からの融資や消費者金融のビジネスローンのことで、銀行の融資に比べて審査内容がシンプルであるため審査にかかる時間も短く早く融資を受けられるメリットがあります。
しかしノンバンクローンは金利が高いため、利息の負担額が大きくなるデメリットもあります。
またノンバンクローンから融資を受けたことが銀行に知られると格付けを引き下げられる可能性もありますので、リスクを覚悟して利用するようにしましょう。
このように緊急時に資金を調達する方法は色々ありますが、予定外の資金にも柔軟に対応出来るような余裕のある資金繰りを目指すことが大切です。