事業を起こす上で気をつけなければならないことに過剰な融資や資金繰りの悪化があり、最悪の場合は倒産や廃業になりかねません。
ここでは資金繰りが悪化する代表的な原因をいくつかご紹介します。
企業の成長が速すぎることが原因の場合
企業が成長していることと資金繰りが悪化することは一見すると正反対のことのように思えますが、成長のスピードが速すぎると資金繰りが悪化するケースがあります。
例えば、売上金が入ってくるより先に仕入れ費用を支払わなければならない場合で、比較的若い企業が陥りやすいとされています。
対策としては金融機関や自治体、ローン会社などから融資を受ける方法や、出資ファンドから株式投資を募る方法(会社として経営している場合)などが挙げられます。
資金繰りが悪化したからといって仕入れを制限したり支払いを待ってもらうことは、成長の妨げや信用問題につながりますので避けた方が良いでしょう。
企業の業績が良くないことが原因の場合
業績不振に陥るケースは、売ることを優先して利益を考慮せずに安売りしすぎた場合やそもそも商品自体が売れなかった場合などが挙げられます。
対策としては商品自体の見直し(パッケージや価格など)、広告や販売方法の見直し、人件費や材料費などで無駄がないかどうか費用面での見直しなどがあり、営業を継続させるための金策と業績回復のための対策が同時に必要となります。
一時しのぎのため融資を受けたところで返済出来ないリスクが高いため、経済的負担を増やさないようにしましょう。
上記のようなケースから抜け出せたとしてもまた繰り返す恐れがありますので、毎日の「帳簿」や現金が変動した合計額を1週間ごとに記入するといった「資金繰り表」などを活用して徹底した資金管理を行うことが大切です。
余裕のある経営を行うためにも、資金の動きを把握し未来の資金繰りを予想するといった早めの対応を心がけるようにしましょう。